2008年8月スタート。同人的な表現が時々ありますので、苦手な方はご遠慮下さい。
そういえば、長い間クルルの人を食ったような口調が苦手だった気がする。
でも今は…。
「二人で今度、花見に行こうか」
キスをしたあと、クルルが話しかける。
「どうした、急に?」
「もうすぐ春だしさ、サクラ好きだろ?」
クルルの一言、一言が今は耳に不思議なぐらい心地いい。
「花見は嫌いじゃないし、一緒に行ってもいいぞ」
と俺が答えると、
「じゃあ約束だぜ」
と言って、もう一度唇を重ねた。
クルルの甘くて、長い口付けで胸が一層高鳴るのがわかる。
どうして苦手だと思っていた相手と
肌を合わせられる仲になったのだろう。
オッサンでもなく、先輩でもなく、「ギロロ」と呼ぶクルルの声が聞こえ、
また口付けを交わす。
一年前の自分が見たらきっと信じられないはずだ。
そんな気持ちの変化に一番戸惑っているのは自分自身だと思いながら
クルルの腕のなかで、俺は一晩中ずっと答えのでない疑問の答えを探し続けた。
*エンド*
短めです。
最近のオフィシャルの紫祭の影響で、紫黄に占領されていた脳内を
微妙にリセットして、黄赤に挑戦してみました。
久しぶりなので、なんか緊張してます。変じゃなきゃいいけど…。
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