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2008年8月スタート。同人的な表現が時々ありますので、苦手な方はご遠慮下さい。
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ガルクルも好きなので、
ケロ0で、グランドスターにいる頃が舞台のガルクルSSです。
ケロクルとは時系列ではつながっているイメージで書いたけど、
まったく別でもいいです。
ケロロとガルルと両方食ってるクルルに萌えると思ったから書いただけ。
ぬるいR18で、擬人化でも大丈夫な人向けです。
続きからどうぞ。

+ + + + + + + + + +
(あー、むかつく)
そう思った。
妨害電波のせいで、うまくラジオが聞こえない。
周波数を切り替えたり、さまざまな対策をしていると聞き慣れない言語が耳に入ってきた。
 
その日、ガルルがグランドスターに乗り込んできた。
「あの人だれ?」
カトヤマキコがケロロ隊長と話すガルルのことを聞いてきたので、
「ギロロ先輩の兄、ガルル中尉。
おっかない奴だから近寄らないほうがいいじゃね」
と答えた。
「ふーん、確かに威圧感が半端ない感じだね」
キコはあまり関心がないのか、
そう答えるとすぐに自分の描きかけのスケッチに意識を戻す。
 
「というわけで、少々、クルル曹長をお借りできますかな」
どういうわけか説明しろと言いたいが、
隊長は長々とした事務的な会話が終わってほっとしているし、
断る理由を考えるのも馬鹿らしいので、しぶしぶ奴についていくことにする。
廊下を歩きながら、
ガルルは技術兵が休暇のため、困っているので手伝ってほしいとか言っている。
「それでわざわざグランドスターに寄ったわけ? 
システムの修理ぐらいそのへんの下っ端のやつだってできるだろ」
「まあ、そうだが…」
「ふーん、ついでに俺の顔でも見たいなとか思った?」
「まあ、そんなところだ」
「そこは否定しとけよ」
「それより、すぐに修復できそうか?
明日、本星で会議があるので、それまでには帰還しないといけない。急いでいるのだ」
「見ないとわかんないけど、大丈夫じゃね。おれ様の専門じゃないけど」
下の階へ移動し、ドックにあるガルルの小型艇に自らのモバイル機器を接続する。
リモート操作でもいいが、直接ケーブルで繋いだほうがより速く、より確実だ。
速攻で修正プログラムを組みながら、「やっぱ天才だね」なんて、自画自賛していると
「お礼に今度、カレーでもご馳走しようか」
と紫が言うので、ふと、いいコトを思いつく。
「それより、この後、少し付き合ってくれよ」
 
自分専用の簡易ラボを作ってあるので、そこへガルルを連れ込み、
鍵を閉めると同時に唇を重ね合う。
舌を絡めると、それに巧みに応じてくる。
さすが俺の元護衛官どのは空気が読める男だと、心の中で思いながら、
きっちりと着込んだ紫の上着に手をかけた。
 
ラボにある簡易ベッドの上で目を覚ますと、
ガルルが脱ぎ散らかした制服を拾っているところだった。
筋肉質な背中には行為の最中に俺がつけた爪あとが残っている。
 
「行くな」
俺はかすれた声で命令する。
ガルルは今、ここを出発しないと明日に本星に戻れないだろう。
背中に葛藤が見える。
行かなければいけないと頭では理解しているが…本能が理性を覆そうとしている。
 
相変わらず背中を向ける紫へゆっくりと近づき、耳元でささやく。
「中尉殿はもう満足したのかい?」
「クルル…」
振り返ったガルルの頭には本星のことはもう残っていなかった。
 
身体を揺さぶられて、つながった箇所から淫蕩な音が響く。
「知りませんでした。あなたがこんなインランだとはね」
熱く硬いソレを奥まで突き入れられる。
快楽の波に耐えながら、余裕のない声で言う
「…じゃあ俺のこと…幻滅した?」
「いいえ、ますます好きになりましたよ」
ガルルは自分の答えを証明するかのように激しく組敷いた身体を攻め、
俺が意識を手放すまで、ありとあらゆる体位で淫らな行為を続けた。
 
次に目が覚めたときにはグランドスター中に緊急警報が発令されていた。
スピーカーから適性宇宙人の襲来を告げるアナウンスが繰り返されている。
「敵を蹴散らしてきます」
すばやく着替え、すっかり軍人モードになった奴はそう言って部屋を出て行った。
「頑張ってね」
と小さくつぶやいたあと、ベッドにうつぶせのまま近くにある旧式のラジオを見る。
 
あの時、ラジオから別の声が聞こえた。
 
宇宙標準語でないその言葉を訳すと、
適性宇宙人が24時間後、このグランドスターを襲う計画だった。
毎回欠かさず聞いているお気に入りのラジオの時間を邪魔をしてくれた
むかつく適性宇宙人にささやかな復讐。
「悪い夢をじっくり味わえよ」

<エンド>


 
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